2012年2月14日火曜日

ダルビッシュ2012成績予想まとめ

日本ハムから米大リーグ、レンジャーズに移籍したダルビッシュは、今季何勝できるか――。

東海大理学部情報数理学科の鳥越規央准教授(数理統計学)の研究室が、データを使って統計学的に選手の能力を測るセイバーメトリクスによる分析を行い「12勝~16勝」という予測を導き出した。

セイバーメトリクスは1970年代に米国で始まった、野球のデータを統計学的に分析して戦術を考えたり、選手を評価したりする考え方。投手の評価 には、チーム力や運に左右されることもある勝敗や防御率ではなく、「1イニング当たりに許す走者数=WHIP」、「守備に依存しない奪三振、与四死球、被 本塁打で評価する数値=DIPS」などが用いられる。

分析では、野茂英雄(元ドジャースなど)、松坂大輔(レッドソックス)ら9投手を対象に、国内最後の3年間とメジャー1年目のWHIP、DIPSなどを比較。日本人投手が、米国でどのくらいの能力を発揮できるのかという指標を導く式を作成した。

この式に基づいて、ダルビッシュの過去3年間の成績から今季の予測値を算出。その値を昨季レンジャーズで先発を務めた5投手の最近の数値と比べた 結果、昨年のウィルソン(16勝7敗)と、一昨年のルイス(12勝13敗)に近いことが判明し、初年度のダルビッシュの成績を「12勝~16勝」と予測し た。鳥越准教授は「我々は幅をもたせて予測するが、日本で見せた力を十分に発揮し、1年間、先発ローテーションを守れれば、ウィルソンと同じくらいの成績 は見込める」と語る。

メジャー1年目の日本人最多勝は、07年の松坂の15勝。ダルビッシュのWHIPやDIPSの予測値は、その年の松坂を上回っており、米国のファンを驚かすような活躍も期待できそうだ。(霜田聖)

(2012年2月9日16時01分  読売新聞)
 
 ということで各所のプロジェクションまとめ(暫定版)


 各プロジェクションについてはこちら(英文)参照 。

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