2016年7月18日月曜日

イチローのシーズン262安打をボガーツが抜くには?

2001年にマリナーズに入団してメジャーの道を歩み始めたイチローが最初に記憶に残る記録を達成したのは、2004年のシーズン最多安打だろう。262本は当面破られることがないだろうといわれた。

 ところが、レッドソックスに怪物が出現した。サンダー・ボガーツ遊撃手(23)で、イチローの最多安打のペースに匹敵しているというのだ。早速、レッドソックスの地元ボストンのメディアが話題にし始めた。

 NBC系の地元テレビ局CSNNEは「ボガーツが球団記録はもちろんメジャー記録まで狙っている」というタイトルで、ボガーツがヒットを量産していることを報じた。

 イチローが最多安打をマークした時より、162試合の約半分、80試合前後を終えた時点で安打数が上回っているというのだ。特に、テレビ局がボガーツの快進撃に気づいた74試合消化の段階では「5本も多い安打を放っている」と強調した。

イチローの「記録」が消える!?シーズン最多262安打が破られるかも… (産経新聞) - Yahoo!ニュース

という記事がちょっと前にあったんですが現時点でボガーツがイチローを抜くにはどの程度の成績を残さないといけないかというのを調べてみたいなと。

現在のボガーツの成績は87試合366打数118安打.322/.381/.473となってます。
レッドソックスの残り試合数は72試合でボガーツの今季ひと試合あたり打数は4.2なので
単純計算72×4.2で残り推定打数は302.4とします。
この302打席で262-118=144本のヒットを打つには.477の打率が必要になるというわけで記事中にも触れられている通り無理ゲーということに。

ちなみにこの計算を他の選手でやってみると今季安打数1位のアルトゥーべで.515、同2位でボガーツの同僚ベッツで.445となります。

これだけでもイチローの262本達成時の後半戦成績がどれほどすごかったか伝わる気がしますがそれをFangraphsのデータでみていきましょう。

21世紀以降で後半戦200打数以上の打者の打率トップが以下(打率の横の数字は安打数)。

2015 Joey Votto(CIN) .362 85
2014 Buster Posey(SF) .354 85
2013 Victor Martinez(DET) .361 91
2012 Buster Posey(SF) .385 99
2011 Miguel Cabrera(DET) .385 99
2010 Josh Hamilton(TEX) .384 68
2009 Magglio Ordonez(DET) .375 75
2008 Manny Ramirez(BOS→LAD) .388 87
2007 Norris Hopper(CIN) .365 70
2006 Vladimir Guerrero(LAA) .368 99
2005 Victor Martinez(CLE) .380 100
2004 Ichiro Suzuki(SEA) .429 143
2003 Barry Bonds(SF) .388 52
2002 Barry Bonds(SF) .404 69
2001 Jason Giambi(OAK) .367 87

イチロー以外に4割超えてるのは全盛期ボンズだけという。

さらにデータが確認できる1974年まで遡ってみても4割超えは以下の3人。

1998 Larry Walker(COL) .402 84
1993 Tony Gwynn(SD) .400 76
1980 George Brett(KC) .421 118

さらにさらに安打数でみて120本の選手が以下5人だけ。130本到達者は存在せず。

2000 Johnny Damon(KC) 127 .386
1985 Wade Boggs(BOS) 123 .395
1983 Cal Ripken(BAL) 127 .352
1980 Cecil Cooper(MIL) 125 .372
1980 Dave Stapleton(BOS) 120 .329


こうしてみるとイチロー超えなるか…とザワザワするのは前半戦140本くらい打ってからですかねぇ。

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