2016年6月20日月曜日

フォーブスのポジション別給料をもらい過ぎの選手ランキングに突っ込んでみる

ポジション別給料をもらい過ぎの選手ポジション/年俸/平均打率/ホームラン/打点
1. カルロス・ルイス(フィラデルフィア・フィリーズ)/捕手 850万ドル 2割3分1厘 3本 26点
2. ライアン・ハワード(フィラデルフィア・フィリーズ)/一塁手 2,500万ドル 2割2分6厘 17本 67点
3. マット・ケンプ(サンディエゴ・パドレス)/右翼手 2,175万ドル 2割6分1厘 16本 78点
4. マイケル・ボーン(アトランタ・ブレーブズ)/中堅手 1,400万ドル 2割4分6厘 3本 34点
5. マット・キャン(サンフランシスコ・ジャイアンツ)/投手 2,080万ドル
6. オマール・インファンテ(カンザスシティ・ロイヤルズ)/二塁手 775万ドル 2割5分3厘 5本 50点
7. ホセ・レジェス(コロラド・ロッキーズ)/遊撃手 2,200万ドル 3割2厘 9本 53点
8. ジョシュ・ハミルトン(テキサス・レンジャーズ)/左翼手 2,800万ドル 2割5分9厘 14本 43点
9. パブロ・サンドバル(ボストン・レッドソックス)/三塁手 1,760万ドル 2割6分6厘 13本 66点
ポジション別、MLB「給料もらいすぎ選手」 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

ということで野球データを統計学的に分析するセイバーメトリクスをもとに、「給料をもらい過ぎの選手」をポジションごとに選出した。 と記載しているので実際にFangraphsのデータを元に検証してみます(6/19時点、打席100以上の選手をセレクト)。

キャッチャー
Carlos Ruiz 28試合 .214/.306/.337 WAR0.3 $8.5M
Brian McCann 56試合 .207/.314/.374 WAR0.3 $17M
Russell Martin 60試合 .215/.306/.317 WAR-0.1 $15M
A.J. Pierzynski 42試合 .194/.224/.230 WAR-1.1 $3M WARワースト

WARでみるとマッキャンやマーティンの方がもらい過ぎでは?

ファースト
Ryan Howard 56試合 .145/.203/.343 WAR-1.2 $25M WARワースト
Mark Teixeira 48試合 .180/.271/.263 WAR-1.1 $22.5M
Dae-Ho Lee G46 .288/.328/.551 WAR0.9 $1M

フォーブスで選ばれたハワードがWARでも-1.2と堂々の1位。2位は僅差でテシェイラ。
どちらも契約最終年(ハワードは $23Mのチームオプションがありますが行使はありえないでしょう)ですが補正はかからず。
イ・デホは$1Mでこれなら立派でしょう(出来高$3Mあり)。

セカンド
Omar Infante 39試合 .239/.279/.321 WAR0.1 $7.8M
Daniel Castro 53試合 .178/.219/.316 WAR-0.5 $0.5M WARワースト
Howie Kendrick 57試合 .239/.297/.321 WAR-0.3 $10M
Brandon Phillips 63試合 .258/.295/.398 WAR-0.3 $13M

新人Merrifieldにポジションを奪われDFAされたインファンテよりケンドリック、フィリップスの方がWARでは悪いですね。

サード
Pablo Sandoval 3試合 .000/.143/.000 WAR-0.2 $17M
David Wright 37試合 .226/.350/.438 WAR0.5 $20M
Trevor Plouffe 49試合 .239/.264/.364 WAR-0.5 $7.2M WARワースト

昨季散々な結果に終わり、今シーズンはレギュラーも奪われ、しまいには怪我でシーズンアウトとなったサンドバルの選出には誰もが同意でしょう。

ショート
Jose Reyes 0試合 WAR0.0 $22M
Erick Aybar 50試合 .204/.257/.246 WAR-1.3 $8.5M WARワースト
Troy Tulowitzki 47試合 .199/.284/.374 WAR0.0 $20M

私生活の問題で出場停止のままDFAされたレイエスのセレクトは当然ですかね。
アイバーもなかなか酷いんですが。
レイエスのトレード相手で10年契約の後半に入ったトゥロもなかなかヤバイです。

ライト
Matt Kemp 69試合 .255/.271/.471 WAR-0.4 $21.5M
Brandon Drury 55試合 .270/.310/.450 WAR-0.7 $0.5M WARワースト
Giancarlo Stanton 57試合 .210/.315/.424 WAR0.1 $9M
Ichiro suzuki 57試合 .354/.418/.402 WAR1.2 $2M

ケンプの選出も妥当ですかね。27年まで巨額の契約をしているスタントンはこんなところで躓いてるようでは困るんですが…。
イチローはWARだけでみればヘイワードやバティスタより上という素晴らしい活躍。

センター
Michael Bourn 28試合 .250/.316/.341 WAR-0.3 $14M
Jake Marisnick 41試合 .177/.223/.260 WAR-0.9 $0.5M WARワースト
Carlos Gomez 48試合 .209/.273/.314 WAR-0.1 $9M
Adam Jones 63試合 .242/.293/.440 WAR0.2 $16M

レフト
Josh Hamilton 0試合 0.0 $30M
Carl Crawford 30試合 .185/.230/.235 -0.8 $20.8M(※PA87)
Coco Crisp 57試合 .224/.273/.376 WAR-1.0 $11M WARワースト
Justin Upton 64試合 .235/.288/.372 WAR-0.2 $22.1M
Alex Gordon 42試合 .211/.319/.331 WAR0.1 $12M
Nori Aoki 64試合 .245/.322/.315 WAR-0.2 $5.5M

14年以降フルシーズン働けず今季も手術でシーズンアウトになったハミルトンでこれも決まり…
とはいえついにDFAされたクロフォードも相当な不良債権でしたね。
大型契約初年度から心配な成績のアプトン、ゴードンもどうなるやら。
青木は打撃不振がたたりWARマイナス。


ということでC、2B以外は妥当かなという何とも言えない結果に…。
ともあれセイバー関係なく出場試合数に一番重きを置かれてますねこれ。

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